本心を伝えるのは体力が必要 ページ5
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[お待たせしましたー！]
今日も今日とて明るい店員さんが、皿やグラスをテーブルに置いていく。
(このまま一緒に飲んだりしない？)
あるわけないことを考えてしまうのは、この空気に耐えられないから。
無情にも閉まった個室の扉。また、無言が始まるのかと思っていたのに…
『…俺と付き合うの、嫌なの？』
「へ？」
想像以上に悲しそうな声色に思わず、変な声が出てしまった。
咳払いでごまかしたものの、彼の眉間に居座る皺がごまかせていないことを告げてくる。
「…翔太と付き合うのが嫌なわけじゃないの」
『うん。』
優しく打たれる相槌が、素直に言葉を吐き出させる。
「…私は翔太を親友だと思ってる。だから、素で接してきた。
…でもこれが彼女や彼氏に名前が変わった瞬間、今まで通りじゃなくなることが嫌なの。
友達だったら許されてたことも名前が違うだけで嫌なこととしてカウントされちゃうこともあるでしょ…」
これは本心だ。
恥ずかしいやら、情けないやらいろんな感情で彼の顔を見れない。
とりあえず、また戻ってきた無言に耐えれず、オレンジジュースを煽る。
「Aの気持ちは分かった。」
「じゃあ！」
『分かったうえで言うけど
…お前、俺の気持ち舐め過ぎ』
「へ？」
本日二回目の変な声。もうこれは私のせいじゃない。こいつのせいだと開き直る。
反射で見てしまった彼の顔には、自信満々のドヤ顔が浮かべられていた。
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よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。毎日楽しみに読ませて頂きました。いいですね🥰翔太くんのデレ感‼️読めてキュンキュンしました‼️ (4月10日 3時) (
レス) @page16 id: bee34b06b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - はじめまして。楽しく拝見させていただいているのですが言葉の誤用が気になったのでお知らせです。定員→店員。あと役不足という言葉は間違えやすいですが反対の意味ですよ。これからも素敵な作品期待しています!！ (4月5日 23時) (レス) id: 054daa6dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年4月4日 23時
