一途に意外と弱いんです ページ6
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『俺、出会ってからずっとお前のこと…好きなんだよ』
「ふぇ？」
『…おい、さっきからふざけてんの？』
「違うけど、ごめんなさい。…続けてください」
『ん。
…俺も何度もAと同じこと思った。だから気持ち言うつもりはなかった。』
知らなかった。
知らずに恋人の話を聞いてもらってたなんて最低…
『自分のこと責めんなよ。俺がそうしたくて言わなかったんだから。』
「…エスパーめ」
『バレバレなんだよ。…今回、こんなことになって、正直焦ってるし、迷ってる。
でも、これを逃せば多分、俺は一生お前に気持ち伝えらんない。
なぁA。もし、少しでも可能性があるなら、俺にチャンスくれねぇかな？』
真っ直ぐに向けられた視線から逃げたいのに、逃げられない。
「…彼氏と、別れたばっかりだし」
『ん。』
「…今まで、翔太をそういう目で見てなかったし」
『ん。知ってる。今までのことじゃなくて、今からを考えて？』
「…彼女として、足りないものも多いし」
『そんなの最初から求めてない。…Aがそばにいてくれればいい。』
一生懸命絞り出している言い訳は、早すぎるレスポンスで狙撃される。
『…言い訳はもうないか？』
私の気持ちなんてとっくにバレてて、意地悪だけど今までなかった甘さを含んだ笑顔がなんだか腹立たしい。
「…やっぱり無しって言ったら絶交するから。」
『ンなこと言わねーよ。やっと叶ったんだから』
嬉しそうな彼の笑顔に、自然と体温が上がる。
両手でパタパタと仰ぐが、あまり意味はないらしい。
「…ビール飲む」
ここまで来たら、いっそもっと体温上げて酔ってるってことにしてしまおう。
『今日は飲みすぎんなよ』
声や表情で今までとの違いを嫌でも感じてしまう。
今日は酔えそうにないなと考えながら、卓上のボタンを押せば店内には軽快な音が響いた。
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よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。毎日楽しみに読ませて頂きました。いいですね🥰翔太くんのデレ感‼️読めてキュンキュンしました‼️ (4月10日 3時) (
レス) @page16 id: bee34b06b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - はじめまして。楽しく拝見させていただいているのですが言葉の誤用が気になったのでお知らせです。定員→店員。あと役不足という言葉は間違えやすいですが反対の意味ですよ。これからも素敵な作品期待しています!！ (4月5日 23時) (レス) id: 054daa6dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お豆腐屋さん | 作成日時：2024年4月4日 23時
