最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（33）

終わり良ければすべて良し ページ28

『は？マッチングアプリ？』
杠「うん」
『アンストしろ』
杠「あんなぁ、私はAみたいに特殊な仕事ってわけでもないただの27なの。結婚したいし子どもも欲しいのに行動遅いくらいやで？」
『三月はどうした三月は』
杠「諦めた」
『はぁ！？なんで！？』
杠「なんでも何も…中学からの付き合いで今の今まで何も無いねんから脈なし確定やん」


三月のアホんだら…奥手とかそんなん超えてただのヘタレやん。何してんねん。


杠「いい感じの人とマッチングしたし今度の日曜会うねん」
『ほー…何時？どこで？どんな奴？職業は？過去の恋愛遍歴、年齢』
杠「Aに関係なし」
『お前吐夢みたいな奴やったらどうすんねん！』
杠「顔いいからよくない？」
『吐夢はな？お前の会う相手はそうとも限らん。ただのストーカー野郎や』
杠「そもそも吐夢っぽい人でもないから…これ」
『プロフィールは？』
杠「Aに関係なし」
『クッソ流されんかったか』


でもアプリのアイコンは見えた。


『つー事で、お前もこれやれ』
明「意味わからん」
『ちなみにターゲットは日曜昼13時からゆずとデートや』
目「どこで手に入れたのその情報」
『アプリ関係者にみゆらぶがいてしまったのが奴の運の尽き』
明「ユーザーのプライバシーなんやと思ってんねんそのアプリ会社」
『ただのユーザーならお前がヘタレやった事の末路やし私もここまでせん…が！この男、このアプリで20人以上マッチングしてるのに毎回1〜3回合えば「やっぱ違う」との事で成熟なし』
目「かなり慎重派ってわけでもなく？」
『これまた探偵してるみゆらぶに依頼したところ他複数のマッチングアプリで繰り返されていまーす。目黒の言うとおり超絶慎重派ならそれまでやけど…マッチングした女性は皆その後退会してるとかヤバすぎ』
明「どのアプリ」
『これ〜』
目「みゆらぶ探偵もいんだ…」


絶対に邪魔してやる…。



『って事で日曜暇な人この指とーまれ！』
ラ「いやどうゆう事」
『実はかくかくしかじか』
佐「マジでかくかくしかじかって言われてわかる奴いると思うw？」


どうせなら私のストッパーを連れて行きたくて事情を話して日曜出勤してくれる人を探す。


阿「人の恋路を邪魔する人は馬に蹴られて死んじゃうよ」
『だから私が馬になる』
岩「怪しいのはわかるけど決めつけて蹴りに行こうとしないで」
『私がやり過ぎないように私自らストッパーを連れて行こうとしてる事を褒めろ』
向「偉い」


指に止まったのはあべべ、しょっぴー、めめ、さっくんでした。

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