最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（33）

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杠side

私には王子様が2人おる。


1人は世界一カッコ良いのにどっか残念で産まれてくる性別を間違えた人。
もう1人は口が悪くて無愛想やから人に誤解されやすいちょっと損してる人。


2人はいつも一方的に仲が悪いけど似た者同士で



明「『ゆず / 杠！！大丈夫か！？』」


いつも加減ゼロで私を助けてくれる。

＿＿

杠「で？」
『申し訳ございませんでした！！』


三月の店で待つこと数時間。笑顔なのに怖いゆずとマジでゆずがマッチングアプリで出会った男と会っててダメージ受けてる三月がやってきた。


阿「大丈夫でした？」
杠「しばらくすれば起きるみたいなんで大丈夫ですよ。まぁ起きたら二階堂先輩が待ってるんで救急車の次はパトカーで運ばれますよ」
渡「二階堂？」
『警察のパイセン最近ラウールと仲良し』
佐「どこで人脈広げてんだラウール」


今回は相手が相手やったからゆずも本気で怒りはせんかったが一応マジで相手を探してたから次同じように邪魔したら縁を切ると脅された。


目「てか三月が素直になれば杠さんがあんな目に合わなかったんじゃないの？」
『そうやそうや。今回はゆずの事件ホイホイが作動したけど次はマジで知らんからな。邪魔しに行ったら縁切られるみたいやし』
明「…」
『なんなら変な男に捕まる前に私が紹介しても』
明「あ？」
目「『そんな反応するならさっさと告れよ』」
明「…」


何がそんな渋ってるのか知らんけどさすがにゆずの言う通り年齢的にもこれから先は早いにこした事はない。


『今言わな今すぐゆずに紹介する。誰がいっかなぁ…あぁ、乱なら面識もあるし案外合うかもな。うちの事務所からでもいいかもなぁ〜スタッフとか結構良い人多いんよな…なぁ！ゆず〜！』
杠「何？」
『この人見てどう思＿』
明「ゆ、杠！！！」
杠「ビックリした…何？」
明「お…俺と…」
杠「俺と…？」


あぁ…長かった。両片想いが1番楽しいとか皆言うけど間に立つ人間は1番面倒なんよ。
明らかな告白ムード。全員が静かに三月の次の言葉を待った。


明「俺と結婚してくれ」
杠「え…嫌」


まさかのプロポーズに空気が固まった。
しかもゆずの返事が…真顔で拒否なもんやからさっきのちょっと甘めの雰囲気から一変して地獄みたいな空気になった。


杠「恋人からでお願いします」
明「え…あ、はい」
『おめでと〜！』
佐「一瞬めっちゃ焦った」
目「みつ！やった！」
阿「順序って大事だねw」
渡「マジ1回地獄みたいな空気流れた」


終わり良ければすべて良しやけど…ゆず泣かせたら三月でも許さん。

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