恋慕-affection-

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＿


＿＿＿あはは！頑張りますだって！さっくんすぐ顔に出ちゃうもんね？気をつけなね？周りの大人たちも意地悪しないでよ？


＿＿＿でも俺、まじで恋してないんすよ。


＿＿＿…。


＿＿＿ちょっと！僕の顔色伺うのやめてください！


＿＿＿嘘はついてなさそう。


＿＿＿うはは！



「恋してない、か。」



その事実が嬉しいような悲しいような。



＿＿＿好きな子がいないから付き合いたいっていう欲も全くなくて。結婚願望はあるんでいつかは〜…とかは思うんですけどなかなか。


＿＿＿理想高いんじゃん？かわいい女の子のアニメばっかり見てるから。


＿＿＿いやいやいや、その境界線はちゃんと僕の中にありますって。


＿＿＿ほんとぉ〜？あ、わかった！アニメのかわいい女の子で満たされちゃってるんじゃない？


＿＿＿あー…それ近いっすねぇ。


＿＿＿ねぇめっちゃ顔赤くなってるけど大丈夫？


＿＿＿なんか恥ずかしくなってきました！あははは！



アニメのかわいい女の子で満たされてる。


それってつまり、私に勝ち目はない。


アニメの女の子に勝てるなんて余程のこと。


大介くんが私を好きになることはない。


例え義理の妹ではなく、別の関係性で出会ったとしても。


全身の力が抜けていく。


恋が終わった音がした。

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