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僕のゆめ ページ1

蓮side











“______ぼくのゆめ。いわもとれん。”




いつだったか大きな声で語った自分の夢。

サッカー選手、野球選手、パン屋さん、ケーキ屋さん、お花屋さん、そして、お嫁さん。
お友達はみんな、綺麗でキラキラした子どもらしい夢ばかり語っていた。







「康二くん、康二くん」
翔「…蓮、ちょっとこっちおいで」
「やだ!康二くんの隣にいるもん、」



ソファの上でガタガタと震えている康二くんに、俺がいるよ、大丈夫だよって伝わるように手を繋いだ。




照「ざけんなっ!!」




ドアの向こう。
パパの怒鳴り声が聞こえて、びくりと体を震わせたのは俺と康二くん。
初めて聞くその荒々しい声が怖くて、でも康二くんの方が辛い思いをしたことぐらい、空気感でわかっていた。



俺は何も聞かされてない。
何も知らない。康二くんに何があったのかなんて。

どう足掻いたってぼくは、ずっと“守るべき末っ子”でしかない。








“ぼくのしょうらいのゆめは、かぞくでまいにちたくさんわらうことです”






5人家族だった。

いつだって優しかったはずの母親と、兄として俺の手を引いてくれる亮ちゃん。俺が笑えば嬉しそうにしていた康二くん。パパは仕事でいないことの方が多かったけど、休みのたびに俺たちを遊びに連れてってくれた。



そんな日々が俺にとって当たり前で、明日も明後日も、何年先もこんな日々が続くものだと思い込んでいた。






脳裏に焼きつく、ぱちん、と響いた音。

叩いたのは母親で、叩かれたのは康二くんだった。


今思えば、康二くんはあまり好かれていなかったと思う。

いつだって俺を優先してた。
いつだって康二くんは後回し。

“お兄ちゃんなんだから、1人でできるでしょ”
そう言われていたと思う。




でも物心ついた時からそんな環境で、それがおかしいなんて思わなくて。
だから、びっくりした。
人が叩かれるところを初めて目にしたから。





慌てて俺と康二くんの手を引いて子ども部屋に駆け込んだ亮ちゃん。

ポロポロと泣く康二くんのことはよく覚えてる。声も上げず、息を殺すかのように浅い呼吸を繰り返していた。

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(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます…!! (12月23日 17時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます!これからもお付き合いください! (9月13日 4時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - コメント失礼します!凄く素敵なお話で、読みながら泣いてしまいました笑読みやすくて、これからどうなっちゃうの?!といつもドキドキしてます😵‍💫💗続きが楽しみです!無理せず頑張ってください!!応援してます(><)♡ (9月11日 8時) (レス) id: 9574711b70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月2日 23時

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