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涼太side




重たくなった空気。

この部屋とは対照的に、壁の向こうからは楽しそうな音楽が聞こえてきていた。


そう、父さんが選んだのは、ウチからは決して近くないカラオケボックスだった。











母「…なんでお友達がいるわけ?」
照「今は深澤一家と一緒に暮らしてるから」
辰「改めて挨拶させていただきます。深澤辰哉と申します。今は照さんや亮平くん達と一緒に暮らしてます。こっちは息子の涼太です」
「…はじめまして」
母「関係ないじゃない、出てって」
蓮「関係なくない。俺たちの家族ですから」
母「…家族って、血の繋がりなんてないじゃない」
亮「血の繋がりがあったとしてもアンタは家族じゃない。アンタに俺らのこと口出しされたくない」
母「ちょっと、照!どんな育て方してるのよ!亮平はこんな子じゃなかったわ!」




やっぱり私が引き取るべきやった!!

そう、方言丸出しのまま照を責めるような視線で睨みつける。



……なるほどね。








「…康二の関西弁、あなたの影響だったんですね」




つい、言葉が出た。
喋るつもりも、首を突っ込むつもりもなかったのに。


康二だけが使う“言葉”の真相に気づいてしまったから。





母「…なによ、関係ないでしょ」
照「お前はまだ、気づかないふりを続けるんだな」
母「私は今日こんなこと言われるために来たんじゃない!」



相当怒っているようで、声を荒げる。
父さんは黙って見ているだけで、照は立ち上がった母親を蓮たちに近づけまいと壁になろうとした。





蓮「僕は、あなたに本当のことを聞くために来たよ」






蓮の、落ち着いた声。
この場にいる誰よりも、彼は冷静だった。


きっと、思い描いていた母親像とは全く別で、少なからずショックはあっただろうに。







蓮「どうして、康二くんを嫌うの?」


蓮「どうして、康二くんは受け入れてもらえないの?」







回りくどいことは聞かない。
怒りも悲しみも含まず、疑問として投げかける。





10歳とは思えないほどの冷静さに、俺たちは何も言えなくなった。

夕日→←.



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(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます…!! (12月23日 17時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます!これからもお付き合いください! (9月13日 4時) (レス) id: 621b904b7b (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - コメント失礼します!凄く素敵なお話で、読みながら泣いてしまいました笑読みやすくて、これからどうなっちゃうの?!といつもドキドキしてます😵‍💫💗続きが楽しみです!無理せず頑張ってください!!応援してます(><)♡ (9月11日 8時) (レス) id: 9574711b70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月2日 23時

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