初恋は幼馴染(青Ver.) (ページ17)

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［宮舘 side］

宮舘「で、どうなの？Aとは」

ガシャンとお風呂場の鍵がかかったのを確かめて翔太に聞く。

渡辺「どうなの？ってなんだよ」

宮舘「Aのこと幼稚園のころから今も変わらず好きなんでしょ？」

翔太の初恋はAだ。
そしてAの初恋も翔太。
ずっと前から両思いなのにお互い気持ちを伝えないから間にいる俺は常にもどかしい気持ちだ。

渡辺「そりゃ…好きだけど…」

宮舘「早く告白しなよ」

渡辺「そう言われたって…」

宮舘「大学にいったら常に一緒にはいられなくなるよ。そしたらA、目移りしちゃうかもね？」

渡辺「そ、それは！」

宮舘「どんどん大人になっていくAに俺も好きになっちゃったらどうしよう…？」

恐らくそうなることはない…と思う。でも翔太に少しでも焦ってほしくてそんな事を言ってみた。

渡辺「は？そんなことさせねーよ！」

「ちょ！なにしてんの！翔太やめな！」

翔太が俺の胸ぐらを掴んだタイミングでAが戻ってきて、俺達の間に入る。

渡辺「風呂！風呂入ってくる！」

近くにあった翔太のお風呂セットを持って風呂場に消えていった。