Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ43)

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橙side

起きあがろうと動いても
両手と両足をしょっぴーに封じ込められて
どう頑張っても動けない状態

橙「ちょ、離してや。どないしたん？」

青「なんでお前は気づいてくれないわけ」

橙「はぁ？なにがやねん。あとお前って言うなや」

青「ずっと昔からアピールしてんのに
お前は気づいてくれないし何にも思ってないだろ」

橙「アピール？」

青「まじで鈍感すぎなんだよ…」

さっきまで強く握られていた手の力が
すっと抜けていったと思えば
するっと俺の頬にその手が触れられる

優しく俺に触れるたびしょっぴーの表情は
どんどん哀しく切なそうになっていく

橙「ほんまにどうしたん
なんか俺傷つけるようなことしてもうた？」

青「毎日傷つけられてるわ」

橙「えぇ… ごめんやん。でも毎日俺なにしてるん」

青「…」

橙「しょったぁ、黙らんといてや。怖いねんって」

青「そういうところもだよ！！」

橙「ﾋﾞｸｯ」

しょっぴーが俺の上に跨る形になっとるから
なんか知らんけどずっとドキドキ止まらんし

なんで俺はしょっぴーを傷つけてしまっとるんか
なんでそんなに悲しい顔をしとるんか
しょっぴーの悲しい顔なんて見たくないのに…

なんで突然怒った声を出すのかも分からんで
もう俺の頭の中はパニック、限界。

橙「もう分からん… ぜんっぜん分からんの！
俺がなんでしょっぴーを傷つけとるんか教えて！
突然怒ったら泣きそうになるし怖いからやめて！
言ってくれな分からんからちゃんと全部言って！」

パニックになってる中伝えたいことが
溢れ過ぎて逆ギレみたいになってしまう

でも言ってくれなほんまにわからんし、一番は…

橙「そんな泣きそうで悲しい顔せんと
いつもみたいに大声で笑ってや」

青「っ、ごめん康二。いろいろごめん。
上に乗って動き止めるし急に怒るし怖かったよな」

橙「…怖かったけど、なんか理由あるんやろ？
幼馴染の仲やん。全部全部教えてや」

青「ちゃんと言うから… 起きあがろ
さっき康二のこと引っ張ってごめんな」

そう言いながら俺の体を起き上がらせてくれて
ベッドの上で向かい合わせになって座る

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