Sweet? or Sour? Orenge juice

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紫side









母「あなたたちの動きはもうあいつが知っている」


紫「え、」


母「家来の中にもあんな奴に忠誠心を
持っている気の狂ったやつがいるのよ。
だから早く逃げなさい。」


橙「お母様… 俺たちもあの人と戦う」


紫「康二様っ、」


母「だめよ！ それだけは絶対させないわ」


橙「なんでや！俺はお母様を守りたい！」


母「康二、聞いて。
私はあなたを産む前まで隣国の王女だったのよ。
でもあいつが私たちの国を戦略して滅した。
そして私はあいつの妃にさせられた
望んであいつの隣にいるわけじゃないの。」


橙「そんな…」


母「だから私はあいつに復讐したい
私の国を… 私の大切な人たちを奪ったんだから。
もう二度と私の大事な人を傷つけさせたくない」









ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

国王「この扉を開けなさいっ！
お前らがいるのは分かっている。
絶対に逃さないからな！」









紫「もう来たのかよ… 康二様！」


母「早く逃げなさい」


橙「嫌や、ママと離れたない！！」


母「こういう時にママって呼ぶなんて… もう！
あいつの子に産まれさせてごめんね。でもね、
あなたは私の大切で絶対に失いたくない子なの。」


橙「でも、でも…」


母「今逃げなければ、あなたはあいつに支配されて
この国を背負って行かなければならない。
またずっとこの国のみんなが傷ついてしまう。
そんな歴史の繰り返しを止めるのよ。
あなたはこの国を幸せにしてあげるの王になるの。」


橙「ママ…」


母「私があいつに復讐させて欲しい。
そしてあなたを必ず迎えに行くから。」









お妃様の今までの人生を初めて聞いた
今まで国王の隣にずっといた人だから
あんまり信用はしていなかったけど









康二様のことを愛していて
康二様だけではなく国民全員を守りたいんだ
そして守り抜く覚悟を決めている









ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

国王「早く開けないと無理やり開けるからな！」









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