Sweet? or Sour? Orenge juice

・ ページ21

six青side









収録はみんな無事終わらせて
康二くん… とマンズ兄さんたちが怖い姿で
待っているだろう楽屋へ行く








俺のメンバーも全員
事情聴取に参加するとか言って着いてきた









six青「失礼しまーす」


橙「じゅりや！」









なんで元気のいい声とともに
俺の元へ走ってきてくれるなんて思ったけど









青「だめ、絶対行かせない。」


six青「だろうね」


青「だろうねじゃねえだろ、説明しろ」


six青「うーん… 康二くんいい？ 」


橙「もうしゃあないよな。」


six青「だよね」









俺と康二くんはJr.のころから
お互いに気になる存在だった









でもデビュー前、人生の分岐点となる時に
何か騒ぎになるようなことはやめておく









2人で話し合ったことじゃないけど
それぞれ自分にそう言い聞かせて
ずっと気持ちを押し殺してきた









デビューしてありがたいことに忙しくさせてもらって
たくさんのことを学んでお互いに落ち着いた頃に
俺から気持ちを伝え、やっと通じ合った。









これから楽しくなるんだろうな
っていう関係になれたはずなのに
2人とも、仕事、仕事、仕事。









ありがたいよ？
でもさ誰もが憧れを抱いている…
だけじゃなくて、いろんな恋心で囲まれている
自分の恋人と会えないとか普通に無理








康二くんと同じメンバーの8人だって
みんな俺と同じ目で康二くんを見つめているんだから









そしてまだみんなに付き合ったことを伝えて
いろいろ迷惑がかかるのが嫌とかなんとかで
まだ誰にもこの関係を伝えていない









そのせいで仕事場で偶然会っても
あんまり喋れないし
ましてや、抱きしめることもできない








でもさすがにお互いに会えなさ過ぎて
さっきは康二くんが俺に抱きついてしまった









six青「って感じ。」


橙「です。」


six青「ってことで、康二くん渡してくれない？」


青「渡すと思う？」


six青「渡さないと思う。」









みんな衝撃… だけじゃなくて
ショックというかいろんな感情が渦巻いている
表情で俺と康二くんを呆然と見つめている










six青「久しぶりの康二くんとの時間短くなるから
もういいかな？ 帰りたいんだけど…」


黄「お前さ、分かってんの？」


six青「え？」









.

・→←意外だなんて言わせない jrkj

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す