Sweet? or Sour? Orenge juice

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せっかくの誕生日に豪華な料理を並べて貰い
たくさんの執事たちから祝ってもらえたのに
王子様は一気に現実を見せられたような
どん底に落ちていく気分になりました









呪いのように何度も繰り返される
「 この国で一生を生きろ 」









王子様はこの言葉に縛られて生きていく
そんなことは嫌だけど抜け出したいけど
父親である国王には逆らえない









逆らおうとすれば、俺を止められなかったとして
大切な大好きな執事を失ってしまうかもしれない









そんな怖さと苦しさを持ちながら
自分の部屋へと戻って行きました









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大きな扉を開けると
いつもは豪華な部屋の真ん中に立って
王様のことを迎えてくれる執事が
今日は部屋にはいません









少しの間、一人で部屋で待っていると
ガチャっと音がして入ってきました









執事「王子様、遅れて申し訳ありません」

王子「俺の誕生日なのにいなかった」

執事「本当に申し訳ありません。
しかし、少し準備をしておりまして。」

王子「何の準備？」









そう王子様が聞くと執事は王子様の側へ行き
膝をついてこう伝えました









執事「王子様はまだこの国にいたいですか？」

王子「何を言ってるの？」

執事「今は私の質問に答えていただけると
ありがたいのですが…」

王子「いたくないにきまってる。
こんな国からは抜け出して遠いところで
執事のあなたと暮らしたい」

執事「その言葉を待っていました。」

王子「え、」

執事「私は小さい頃から王子様のことが好きです。
執事の立場で言う言葉ではありませんが
王子様のことがとても大切な存在です。」

王子「っ、ほんとうに？」

執事「王子様へ今まで嘘ついたことあります？
ずっと昔から本当に大好きです。
もし王子様も私と同じお気持ちなら… 」









＿＿＿＿ どこか遠くへ2人で抜け出しませんか？









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◇「こうして本当に2人はこの国から抜け出し
遠いところでひっそりと一生を共にしました。
おしまいです。」


○「はぁ、2人幸せになれてよかったわ」


◇「何回もこのお話聞かれますね」


○「なんかこの王子様の状況、俺みたいやん。」









「 そう思うやろ、ふっかさん？ 」









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