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「………え?」
電話はまた切れて、須藤を見上げた
「Aさんの事が、好きです。」
真っ直ぐ見つめる瞳は真剣で
「あー…ありがと?私も須藤の事好きだよ?」
「っ、…そういう事じゃなくて……、…俺と、付き合って下さい」
「明日?どこ?買い物?図書館?」
「〜〜〜〜っ!俺の!彼女に!なって!下さい!!」
「…………は?」
思わずまぬけな声で返せば
顔を真っ赤にして睨まれて
「伝わりました!?」
「…あぁ………え?」
彼女?え?彼女って、彼女?
「あ、俺を使うってのならもう…」
「そういうんじゃなくて、今度は、本当の…」
「本当の?」
本当の………彼女??
「え?好きって、須藤が私を…?だって須藤ずっとそんな事…」
「言うわけないじゃないすかそんなの。他の奴の事好きな時に」
「じゃあ…」
「そうですよ振られて傷ついてる時に側にいてあわよくばっていうずるい事してたんすよ。全然意味なかったみたいっすけど…」
「あ、ごめん…、」
「謝られると傷つくんでやめて下さい」
「あぁ…、え?待って本当に私を好きって事?女として?でも年上は好きにならないってずっと、え?」
「まだやりますこのやりとり…」
呆れた須藤のその顔は何度も見た事がある
「そっか…そうなんだ…、えっと…じゃあ…、」
返事はもうわかってます……と切なそうに目を逸らした須藤に、あぁ…本気だったんだなとやっと気がつく
「返事わかってるの…?」
「だってAさん俺の事好きじゃないでしょ」
「好きだよ?」
「だからぁそういう意味じゃなくて俺の事男として見れないでしょっつってんですよ」
「あーそれは…………わっかんないな…」
「は?」
「いやだって急に言われたし、でも須藤の事は好きだし
異性?っていうくくりでは確かに見た事なかったけど、でも…うーん…、、どうなんだろ…」
「そこ迷うんすか?」
「変かな…」
「別に変とかじゃないですけど…何で…」
「何でだろ…?人として好きだから?」
「人として好きでも男として好きじゃなかったら意味ないでしょ」
「男として……いや男も女も人じゃない?」
「だから…、、あーだめだ何かわけわかんなくなってきた…、」
「ちょっと待って整理しよう。結局は付き合う付き合わないのどっちかを決めればいいんだよね?」
「……はい…」
「うん、それなら…それなら…?………どうしたらいいと思う…?」
「だからそれ俺に聞きます?」
「よね…、」
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南季(プロフ) - まきさん» まきさんありがとうございます…( ;∀;)!とても励みになります!須藤推し嬉しいです♪ もうしばらく続くので楽しんで行ってください♪ (2023年4月23日 21時) (レス) id: 83dd2f72dd (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 須藤推しだったので空の街、噛みしめながら読んでます!大好きです! (2023年4月23日 15時) (レス) id: 9a3630dfde (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんお久しぶりですー!!ありがとうございます♪こちらは多分短編になると思いますが、またしばらくお付き合い下さい(*^^*)♪ (2023年3月31日 6時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 南季さん!♪お久しぶりですっ!!また作品を見られてとても嬉しいです!! (2023年3月31日 6時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆきまる。さん» ありがとうございます。そんな風に思ってもらえて私も嬉しいです。ゆきまる。さんのペースで、ゆっくりゆっくりいきましょう(*^^*) (2023年3月30日 22時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2023年3月26日 21時