紅一点×SnowMan⑨ (ページ2)

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渡『コーヒーでいい？』

雨『あ、はい。あ！でも大丈夫です。自分で買います。』

渡『いーから、座っといて。』

なべくんが気を遣って席を立つ。

雨『いいのかな？』

「大丈夫じゃない？少し2人で話せるように気を遣ってくれたんだと思う。」

雨『なんか申し訳ないなぁ。あ！これ、ちゃんと買ってきた。』

目の前には全形態のCDがある。

「あれ？予約したんじゃないの？」

雨『したよ。それは保存用。これは開封して飾る。』

「あ、、、そうなんだ。」

雨『オタクのこと分かってないなー。』

雨木ちゃんはやれやれといった具合に笑ってる。

雨『もちろんたくさん買ったでしょ？』

「あ、いや。一つずつしか買ってないや。」

雨『はあ？それはありえない。』

「しっ。声大きいって。」

雨『あ、ごめん。』

私が一つしか買ってないことを言ったらかなり驚いてる。
声が大きいと周りに気づかれるかもしれないからな。

「私、あんまり家にもの置くの好きじゃないのよ。だから最低限だけ。しかも箱に入れっぱなしかも。」

雨『ええー。飾ったりとかは？』

渡『それはないな。そんなの飾るスペースすらないよ。』

コーヒーを買い終わったなべくんが席に戻ってくる。

「あ、ありがと。」

雨『ありがとうございます。お代は、、、？』

渡『いーよ、そんなの。』

雨『ありがとうございます、、、。』

雨木ちゃんが申し訳なさそうに
なべくんからコーヒーを受け取る。

雨『さっきの話に戻るけど、松雪ちゃんの家ってそんなに飾るスペースないくらい物あるの？』

雨木ちゃんがそう言ったらなべくんが大爆笑している。

渡『違う違う。逆だよ。何にもないの、こいつの家。飾るような棚もないから。』

「そーゆーこと。」

雨『びっくりした。それなら納得だよ。』

渡『にしても家には連れて行ったことないんだな。』

「この子が嫌がるのよ。」

雨『推しの家なんか絶対行けない。いくら友達でも無理。』

必死で否定する雨木ちゃんの様子が
おもしろかったらしい。またなべくんが爆笑している。

渡『はっはー。そんな否定する？そこはあくまでファンスタンスなんだ。』

佐『何話してるのー？翔太の笑い声めっちゃ聞こえていたよ。』

みんなで話していたらさっくんもやってきた。