紅一点×SnowMan⑨ (ページ21)

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side SAKUMA ページ21

飛行機に乗って、やってきたのは山形県だ。

タイでのEXPOも無事に終えて、日本に帰ってきたら、
今度地上波で放送される冠番組のロケのために
SnowManのメンバーが日本各地に行くことになった。

俺は山形県担当になって、
Aと一緒に山形空港に降り立つ。

A『さっくんまだ？』

「ごめんて。髪型が決まらない。」

A『もっと早くやればよかったのに。』

撮影の前のメイク時間が長いことに
Aが不満そうだ。

Aは飛行機乗る前に雅にやってもらったらしい。
雅は他の仕事で来れないからってことみたいだけど。

「牧さんが来ないのも珍しいね。」

A『まあ、地方にはついてこないことも多いよ。休みも必要だからさ。今回はさっくんもいるし大丈夫だよって言ったの。』

なるほどね。
なんとかメイクを終えて、ロケを始める。

「どーも。アニメオタク兼SnowManの佐久間大介です。」

A『SnowManの松雪Aです。』

「僕達は山形県の羽前高松駅に来てます。」

A『お水はどこにあるんですか？』

スタッフ『場所を発表します。山形県の月山山麓湧水群です。』

え？全く聞いたことない名前に困惑する。
隣のAも知らないみたいだ。

「ほぉー、、、。」

A『うーん。知らない。』

「Aが知らないなら、俺が知るはずない。」

とりあえず人に聞くしかないからAと2人で歩く。
けど、駅前には全く人がいなくて、
とりあえず近くの喫茶店に入る。

撮影許可をもらって、
Aとディレクターさんにも入ってもらった。

店員『うわっ。Aちゃんだ。』

A『こんにちはー。』

当たり前だけど、俺の時は誰？って
顔をしていた店員さんも、Aを見たら
ハッとした顔をしている。

やっぱ朝ドラをやったり、
主演をたくさんしているAの知名度は抜群だ。

「月山山麓湧水群に行きたいんですけど。」

A『歩いたらどのくらいですか？』

店員『あ、歩く？！』

店員さんが目を見開いて固まる。
ん？どうしたのかな。

店員『じゃあ行かないほうがいいかも。』

A・佐「『えぇー！？』」

店員『2時間。』

「2時間、、、！！」

隣のAの顔を見るとすごく驚いた顔をしている。
そりゃあそうだ。2時間は予想外だ。