紅一点×SnowMan⑨ (ページ28)

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それから無言のまま、ソファに2人で腰掛ける。

『本当にひーくんには申し訳ない気持ちしかなくて。』

「まあ、そうだよな。」

俺がAの立場だったらそう思うだろう。

「けどさ、さっきも言ったけど、ちゃんとAは照に忠告していたんだし、この出来事はあいつが自覚なかったから起こったことだろ。そこは照が反省するべきことだし。Aは照が戻ってきたらおかえりって言ってあげたらそれでいいと思う。」

『、、、。うん、分かった。そうする。』

「もうこの話は終わりにしよう。俺たちはCDTVで謝罪して、あとは普段通りに振る舞うだけだよ。」

『そうだね。』

それから、遅めのご飯を作ってもらう。

毎回思うけど、Aの料理はおいしい。
だけど、少しだけ違和感を感じて思わず聞いてしまった。

「うまいんだけどさ、いつもより味濃いめに作ってる？」

祖母が関西の人ってこともあって、
割と食事の味付けなんかは出汁を効かせたような
味付けが多かったイメージだった。

『あー、それは風磨が味濃いめの方が好きだったから、、、あっ。』

しまった！といった顔をして少し気まずそうにしている。

「なるほどね。」

『もうなんか癖がついちゃって。』

それだけ風磨に食事を作っていたということだろう。
少しだけ嫉妬心を覚えながらも、
ずっと気になっていたことを聞いた。

「あのさ。」

『ん？』

「なんで風磨と別れたの？」

『、、、。』

俺の言葉にAが黙る。
いつもならそこで引き返すけど、なんとなく気になって、
今日は強気で聞いた。

「言いたくないだろうけど、、、。」

『ひーくんと同じだよ。撮られたんだ。』

「え？」

撮られた？あれだけ2人気にしていたのに。
そもそもここのマンションは撮られるような構造には
なってないはず。