紅一点×SnowMan⑨ (ページ43)

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side YOU ページ43

今日は映画のクランクインだった。

本来ならもっと和やかに始まるはずなのに、
新型ウイルスの影響でフェイスシールドの着用、
ソーシャルディスタンスの確保、検温など
気を使うことが多い。

だから少しピリピリとした始まりだった。
1人でも感染者が出ると撮影が滞ってしまうため、
そうならないように配慮しないといけない。

「なんだか大変だね。」

松『ほんと。恋愛映画を撮影する空気じゃないよ。』

周りのピリピリ具合とは反対に
のんびりとした会話を北斗としていく。

まさか、恋愛映画で北斗と
共演することになるとは思わなかった。

話が来た時は、
樹に言われて関係を絶っていた後だった。

思わずLINEしたら向こうもびっくりしていたみたいで、
お互いこのタイミング？なんて笑っていた。

もう、お互いのためにも本当に友人に戻ろうと
話をしていたから、そこに気まずい気持ちなんかはない。

ただ、北斗と恋愛映画撮るとはみんなには言ってなくて。
案の定、情報が公開されたらLINEが荒れに荒れた。

松『ほんとさ、SnowManのみなさん怖すぎ。後輩の目黒やラウールにもやいやい言われたんだけど。』

「もうね、LINE凄かったんだよ。キスシーンはあるのかとか散々言われてさ。」

松『そっちも大変だったんだね。』

そんな話をしていたらスタッフさんに呼ばれ、
撮影をしていく。

私の情報は結構他のメンバーには
内緒にしていることが多い。

雑誌の撮影とか映画とかドラマとか
作品名までは言わない。

だからか、解禁されるとLINEが荒れがちになるのは
よくあることだ。

スタッフ『松村さん、松雪さん準備お願いします。』

松『分かりました。』

「はい。」

スタッフさんに声をかけられ、私は役に入り込む。
ここからはSnowManの松雪Aではなく、湊だ。