紅一点×SnowMan⑨ (ページ9)

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普段はこんな堂々と歩くことができないし、
Aもタイの開放感もあってか楽しそうだ。

康二は時々こちらを振り返るとカメラのシャッターを切る。

向『みんなめっちゃええ顔しとる。』

A『ほんとだ。楽しそう。』

「だね。」

去年の滝沢歌舞伎の頃から最近まで
あまり元気ではなかったAの様子を見ているから、
こんな風に楽しそうにしている姿を見られて、
俺も幸せな気持ちになる。

向『この写真ええやろ？』

A『本当だ。康ちゃんの人柄がでてる。』

向『ほんまに？』

2人でカメラの液晶画面を覗きながら話してる姿が
可愛らしくて、俺は少し写真と動画を回していた。

これすの日常に今度載せよ。

それとは別に撮った写真はグループLINEにあげる。

ちょうど送ったところで、バンコクの中心街に着いた。

「すごいね。」

A『都会的。』

向『やろ？お店こっちやから。』

少し歩いたところにお店はあった。
時間帯的にあまり混んでないらしく、
すぐに入ることができた。

A『おすすめは？』

向『これとこれかな？』

「そしたら俺こっち。」

A『私はこれかな。』

向『夕食もあるし、みんなでシェアしよや。』

「そうだね。」

目の前に出てきたスイーツにみんな笑顔になる。

「Aも食べられそう？」

A『うん。機内食ほとんど食べてないから流石にお腹すいた。』

向『え？食べてへんの？なんでなん？』

康二は少し顔を顰めてAに聞いてる。

A『機内食ってどうにでもできそうじゃん。CAさんも日本の発着便なら私を知ってる可能性あるし、、、。過去にあるの。機内食にイタズラされて喉しんどくなったことが。』